1つ、お聞きします。将来的に、自分の名前で勝負したいですか?
もしも返答が「Yes」なら、本記事はきっとお役に立てます。「会社に頼らず、個人で稼ぐべき」と言われて久しいですが、多くの人は結果を出せないまま元の生活に戻ってしまいます。“自分”という看板を作れないまま、ビジネスをスタートできないからです。
今回ご説明する、セルフブランディングのためのブログ活用術は、自分の看板を作るために不可欠な正攻法の1つ。単なる集客ツールとしてのブログ活用ではなく、自分の存在感を拡張してファンと出会うための活用方法を解説します。
Contents
個人にとっての「ブランディング」とは?
個人にとってのブランディングとは、ずばり「〇〇と言ったら〇〇さんだよね」を作り、他の誰よりも先に自分を思い出してもらうことです。「無名の人間から、ある分野において信頼できる人間になること」とも言い換えられます。
たとえば、私はこのブログを通じて、あなたを含めたすべての読者へ“売れるプロの技術”を惜しみなく公開しています。副業月収1,000万円を達成したノウハウをお裾分けして、多くの人に「セールスブランディングと言えばアベヒロミチだよね」と認知してもらうためです。
その認知が広がるほど、セールスブランディングに関心のある企業から「ぜひうちと仕事をしてほしい」と依頼が舞い込み、情報感度の高い副業プレイヤーから「アベさんの情報コンテンツを買いたい」と嬉しい言葉をいただけるのです。
一方、自分の名前が一切売れなければ、仕事が来ることも商品がほしいと頼まれることもありません。ですから、個人でビジネスを持つ以上、どんな活動をするにしてもブランディングからは逃れられないのです。
なぜ、個人ブランディングにブログは不可欠なのか
冒頭、ブログのことを「自分の看板を作るツールの1つ」と言いました。実はブログ以外にも、Twitter(@Sales_writing20)やInstagramなどセルフブランディングに役立つツールは複数あるのですが、ブログはそれらのSNSとは違い“唯一無二のツール”です。
ブログとSNSの決定的な「仕組みの違い」とは
SNSは更新しなくなったら効果がなくなります。過去にどれだけ有意義な発信をしていても、一年間更新されていないアカウントは誰の目にも触れなくなるのです。あらゆるSNSが「アクティブユーザー同士をつなげる」という仕組みになっていますから、これは仕方のないことです。
一方、ブログはSNSと異なり、一度公開したコンテンツが何年にもわたって消費されます。ブログとSNSでは、情報を消費する流れが真逆だからです。
- SNS
流れてきた投稿をユーザーが見る - ブログ
ユーザーが自ら投稿を探して読む
SNS上で認知を獲得するためには、絶えず情報を流し続けなければなりません。SNSユーザーにとって、情報とは“流れてきたら読むもの”だからです。
その反面、ブログは基本的に“探して(検索して)読むもの”であるため、SNSのようにユーザーへ情報を流し続ける必要がありません。ネット上に置いておけば、ユーザーの方からコンテンツを見つけてくれるのです。
ブログを活用したブランディングの手順
何もできない人間が何者かを装ったとして、それをブランディングとは呼びません。嘘をついて騙しているなら、悪質度に関係なくそれは「詐欺」です。
自分と他人の差異を見つけ出して、その“差”を強みになるまで磨き上げ、発信していくこと。これこそが、本物のブランディングなのではないでしょうか。
共感していただけるなら、この先を読み進めてください。
自身の圧倒的な強みをブログ発信の軸にする
正しい意味でのブランディングを行うなら、やるべきことは明確です(簡単とは言いません)。まずは自分という人間を観察して、次の事柄を
箇条書きでノートに書き出してみてください。
- 人一倍、あなたが好きなこと
- 人一倍、あなたが得意なこと
- 人一倍、あなたが苦労したこと
箇条書きのなかに見つかる、特に周囲より突き抜けている“差”こそが、あなたにとってのブランディングの原石です。
誰よりも人材育成が好きなら、今後もそれを磨いて発信を続ければ、あなたは「人材育成の人」になれます。理不尽な状況下でのクレーム対応が得意なら「クレーム対応の人」になれるでしょう。
私は「売れる文章術の人」というブランディングをしていますが、私や他の誰かを真似する必要はありません。あなたは“あなたなりの原石”を探してください。
「強みが見つからない」を解決する方法
必ず誰しも1つは強みがあるものですが、自力で見つけられないなら家族や友人、同僚に「私を見て尊敬できる部分はあるか」と率直に尋ねてみることも1つの手です。
聞き方や聞く相手を間違えなければ、本音の回答がもらえるはずです。
とにかく、あなたが今後磨くべき原石を見つけない限り、ブランディングは始められません。どんな手段を使っても良いので、まずはあなたと他人の間にある“差”を見つけてください。
誰に・どうなってほしいのかを明確化する
ブランディングの原石を見つけられたら、スタート地点には立てています。あとは「誰に・どうなってほしいのか」を考えて発信の方向性さえ決めれば、ブランディングに向けて走り出せます。
たとえば、当ブログ『SALES BRANDING BLOG』の場合、それぞれ次のように設定しています。
- 誰に
自分の名前で勝負したい人 - どうなってほしい
副業で稼いでほしい
方向性を定め、一貫したスタンスでメッセージを発信し続ければ、発信者と読者の間に信頼関係が生まれます。結果として、定期購読者(ファン)が増え始めるのです。
2019年にオープンした営業特化ブログ『営業の戦術』では、まさにこの現象を体感しました。営業マンのための発信を続けた結果、月間6.3万PVを超えたのです。それ以降、ブランディングに成功している他人のブログにも目を通してきましたが、例外なく「誰に・どうなってほしいのか」が明確です。
雑食化したブログはブランディングに失敗する
周りを見たときにもう1つ気付いたことがあります。ブランディングに失敗するブログほど、どんどん雑食化していたのです。
1つの分野に特化して尖っていたブログが、あるときから動画配信サービスの紹介を始めました。最終的にはiPhone関連のグッズを紹介したり、仮想通貨の口座開設を案内したり、広告を貼ることが最優先となった無個性なブログになってしまったのです。
ブログがこの状態になると、ブランディングは100%失敗します。小銭は稼げるのかもしれませんが、自分の名前で勝負することは叶いません。ブランディングのためのブログ運営では、雑食とは対極にある “偏食”を追求してください。
要所にあなたの一次情報を盛り込む
みんなが言っていることを真似して発信しても、ブランディングは成立しません。誰かの受け売りではない、発信者本人の一次情報をもとにした発信にこそ、読み手は「この人は他とは違うな」と感じるのです。
たとえば、以下の記事は「1か月に3,000名からフォローされている」という私の実体験をベースにした内容です。Twitter活用における私の価値観を前面に出しており、唯一無二のブログ記事となっています。
続いてこちらの記事では、私自身が正解率90%の問題を間違えるような子どもだったことや、身近にいる友人を例にして欠点をプラスに変換する方法を解説しました。
ネット記事の焼き増しばかり載せたブログに、特別な存在感は生まれません。あなたの名前をブランド化するためにも、ブログには一次情報を惜しみなく公開してください。
最後に|ブランディングの本質は”差”を磨き上げること
自分と他人の間にある“差”を磨き、ブログ発信を通じて自分の名前を看板にできたとき、あなたの個人ビジネスはこれまでになく上手く回り始めます。ただし、ブログにおけるブランディングは、あなたの存在を「読者の記憶に残す」ための取り組みです。
その前段階とも言える、あなたの発信を「読者に読んでもらう」がままならない状態なら、ブログ集客の基本もセットで学んでください。ブランディングの準備が整ったブログへ読者を集められるようになれば、あなたの名前はじわじわと確実に広がっていきます。
追伸
突然ですが、最後に1つ質問させてください。
「あなたは何者ですか?」
この問いに、ブランディングの本質である”差”が隠れています。即答できれば、ブランディングに必要な差を既にあなたは持っているということです。あとはコツコツ積み上げるだけになります。
もし、即答できなければ『その差』を見つけることから始めましょう。差を見つけるコツは、欠点こそがあなた”ならでは”のセルフブランディングを作るに記載しています。
ちなみに、先ほど質問「あなたは何者ですか?」の答えですが、私は「クライアント様の売上を挙げるセールスライター」です。
ただ単に「セールスライターです」と答えるのではなく、「売上を挙げる」というように、ベネフィットを含んだ回答ができると、他人との”差”を加速させることができます。