「オンラインビジネスの成功に不可欠なスキルは?」と聞かれたとき、私は候補の1つに”Webライティング技術”を挙げます。
Webライティング技術とは、Web媒体に最適化された作文技術の総称です。Web媒体は次の条件下で読まれる場合が多いため、じっくり読まれる紙媒体とは前提条件が異なるのです。
- 多くの読者は、最短で答えにたどり着きたいと考えている
- スマホは長文の表示に不向き(折り返しが多発)
- 活字を読むことが苦手な読者も多い
これらすべてに配慮した作文技術が、本記事の定義するWebライティング技術です。
ここでは、現役プロライターとして活動する私が、最もスムーズにWebライティング技術を独学する手順を解説します。インターネットから文章がなくならない限りWebライティング技術は必須であるため、“一生モノのスキル”と思っていただいて大丈夫です。安心して勉強に打ち込んでください。
Contents
スピード独学に効果的なWebライティングの勉強法
今からWebライティングを独学するあなたへ、私が推奨する勉強方法は3つです。
1.ライティング基礎を本から学ぶ
2.Web記事の文章を模写する
3.特化型のライティングを学ぶ
これを一直線に上から下へ進めれば、独学の最短ルートを歩めます。
ネット上には「おすすめ独学方法」と謳って、勉強法をいくつも列挙したアドバイスがあるものの、中途半端な情報のつまみ食いはかえって遠回りです。主題にも掲げた“スピード独学”を目指すなら、本記事で挙げた方法を取り入れてください。
Webライティング基礎を本から学ぶ
Webライティングの基礎は本から学んでください。
ネット上には「Webライティングの基礎を教えます」と言いつつ、身元不明の発信者が素人レベルのノウハウを広めるケースが散見されます。一方、本なら略歴から著者が本物か偽物か見分けられますから、間違いだらけのノウハウを押し付けられる心配はありません。
ただし、本の選び方にはコツがあります。最初に読む本は、必ず“100ページ以上”の作品にしてください。
100ページ以上の本を選ぶべき理由
本の魅力は、専門家の知識を体系的に学べることです。長い階段を登るようにライティングの基礎技術を一から十まで習得できることが、本を手に取る最大の理由です。
しかし、最近はKindle出版により個人でも気軽に本を出せるようになり、100ページ以下、3万字を下回るライトな電子書籍が増えました。これらの本は部分的なノウハウの集まりに過ぎず、基礎知識の独学には力不足です。
複数の本からノウハウの断片を拾い集めるより、1~2冊の骨太な本からWebライティングを学んだ方が、独学にかかる総勉強時間は短く済みます。ページ数はネット通販の書籍情報にも記載されていますから、100ページ以下の薄い本を手に取らないよう確認してみてください。
プロライターが推薦する独学に適した書籍2冊
「100ページ以上あるWebライティングの本を読みなさい」と言われても、どれを選べば良いか迷うものです。そこで参考までに、初めての独学に最適な書籍を2つピックアップしました。
『沈黙のWebライティング』は、多くのWebライターがバイブルとする名著。キャラ同士の掛け合いによる物語調のハウツー本となっており、630ページ超と大ボリュームです。SEOについても解説があり、ライティングを中心としてWebマーケティング全体を浅く広く理解できます。
>新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
『新しい文章力の教室』は、完読してもらうための文章表現を詳しく解説した一冊。ニュースサイトの編集長が著者であるため、Webライティングの独学にピッタリです。 本選びに迷った際は、ぜひ骨太なこれらの本を勉強にご活用ください。
Web記事の文章を模写する
文章の良し悪しが分かるようになったら、自分に以下の課題を設けてください。
「Web記事を読むとき、分かりやすさが何点だったか採点する」
100点を付けたWeb記事を手本として、パソコンのメモ帳なりWordなりに模写をすれば、あなたのライティングスキルは上がります。
これはイラストの世界でも当たり前に行われる独学方法です。手元に手本を置いて模写をしたり、手本を下敷きにしてトレーシングペーパー上から筆をなぞったりして、自分の技術として落とし込んでいくのです。
日本語は誰にでも書けますから、イラストと違ってつい見くびってしまうのですが、ライティングも「プロライターの仕事を模倣すること」が独学の最短ルートです。
特化型のライティングを学ぶ
本とWeb記事の模写だけで、Webライティング技術の基礎は身に付きます。ただし、もう一歩進んで「自分だけの武器を身に付けたい」と思うなら発想の転換が必要です。
基礎の独学には“体系的な勉強”が重要なのですが、応用の独学には“特化型の勉強”が重要になるのです。
特化型のライティングを学べる教材は、セミナー講座として販売されているケースもありますが、必ずしも分かりやすくパッケージ化されているわけではありません。宣伝になってしまいますが、私の「リアル営業で培った売れる文章術」は、クライアント様の売上を挙げる特化型の教材と呼べます。
このような“ある要素に特化した文章”を見つけて、自分の学びに変えられる状態になったとき、あなたのライティング技術はまた一段と伸びていきます。
Webライティングスキルを飛躍させる3つの習慣
ライティングスキルは、他人に文章を見られたとき飛躍します。コソコソと隠れて上達する道はありません。
実は恋愛と同じなのです。恋愛本を読み、覚えた台詞を暗唱できるようになることと、異性という審査員に向き合って「実際にモテる」ことは別問題ですよね?
ライティングも例外ではなく、基礎学習のあとは実際に書いた文章を世に公開して、自分のスキルがどう評価されるか試してみるほかありません。今回は、実践に相応しい場所を3つご紹介します。
短文が上達するTwitter
日常を呟くツールとして知られるTwitterは、最も気軽に“文章に対する反応”を確認できるツールです。たった140字の文章しか投稿できませんが、見た人の心にカチッとはまるライティングができれば、ユーザーから「いいね」や「リツイート」をもらえます。
下記のツイートをクリックすると、Twitterにどのような反応が届くのか見ていただけます。
Twitterの使い方をご存じない場合には、当ブログの『Twitter初心者必見|フォローのマナーと基礎用語を解説』を予習にお使いください。
すでにTwitterを活用している方には、唯一無二のアカウントになるブランディング術を解説した『Twitter「計7万フォロワー」の個人ブランディング術を公開』を案内させていただきます。
長文が上達するnote
noteはコメントや「いいね」を貰える、SNS的な要素を持った無料ブログサービスです。
Twitterは140字の文字制限がありますから、学んだWebライティング技術の実践場所としては窮屈です。のびのびと140字を超えるライティングを練習したい場合には、思う存分noteに文章を書いてみてください。
なお、noteはダッシュボードという機能を使って、一定期間のうちに何回記事を読まれたのか確認できます。これを活用すれば、読者のうち何割に反応を貰えたのか調べられるため、Twitterと似たような活用が可能です。
腕試しにはクラウドソーシング
クラウドソーシングと呼ばれるWebサービスを利用することで、誰でもライティングの仕事を受けられます。お客様が求める条件に沿って文章を書ければ対価をいただけるため、クラウドソーシングから獲得した仕事によって生計を立てているWebライターも珍しくありません。
お客様に満足していただける文章を書ければ、継続的にライティング案件を発注してもらえますし、満足させられなければ一度切りの関係で終わります。Twitterやnoteとは違い、金銭的なやり取りが発生するため、文章に対する評価はよりシビアなのです。
独学の成果を確かめるため、ライティング技術を身に付けたあとの腕試しとして挑戦してみてください。編集者に添削してもらい、プロの書き方を指導してもらえる貴重な勉強の機会になるはずです。
Webライティング技術を活かした副業については、以下に情報をまとめました。独学したスキルを「稼ぎ」に換えていく方法は、こちらをご覧ください。
最後に|セールスライティングも学べば無敵の人材に
Webライティング技術は、インターネットから文章がなくならない限り必要とされる技術です。
Webライターとして働く場合はもちろん、ブログやSNSの運営、ECサイトやコーポレートサイトを作るときにも不可欠なスキルですから、しっかり時間を取って学んでみてください。そして、Webライティング技術の基礎を学んだあとは、売ることに特化した文章技術である“セールスライティング”をぜひ習得してみてください。
Webライティングとセールスライティングを使いこなせる人材は「無敵」です。
他人のビジネスを手伝っても成果を出せますし、自らビジネスを始めても成果を出せます。SALES BRANDING BLOGは、その領域まで今後もあなたを導きます。