日本国内におけるSNSのアクティブユーザーは年々増加しており、2022年末には8,241万人へ拡大の予想がされています(参考:Creator Zine,日本のSNS普及率80%超え)。
これほどまでに広がったSNS。ビジネスに活用する企業・個人もますます増えることでしょう。しかし、個人や企業がSNSを使い、ビジネスに上手く使えない方が多いように思えます。なぜなら、SNSマーケティングの基礎がわかっていないからです。
SNSマーケティングを行う場合、
- 情報収集
- 情報整理
- 改善実行
この3ステップを踏む必要があります。これらの元となる情報(データ)は、各SNSのツールを利用することで入手できます。本記事では、SNSマーケティングに欠かせない情報(データ)収集に役立つ分析ツールを10個ご紹介いたします。各SNSの特徴を理解したうえで、運用や効果分析のためにツールを利用し、効率的にSNSマーケティングを進めていきましょう。
Contents
代表的な3つのSNSの特徴を説明
SNSマーケティングで使われる、代表的なSNSの特徴を簡単に説明いたします。
Facebookは、実名での利用が前提のSNSです。ユーザーの年齢層もTwitterやInstagramと比較すると高いため、まじめなSNSという印象があります。マーケティングは、Facebook広告を利用しながら進めていくといいでしょう。※Facebook社の名称はMetaに変わりました。
Twitterは、幅広い年齢層のユーザーを持つ、日本最大級のSNSです。短文が投稿のメインとなるため、リアルタイムの速報性が強い「つぶやき」による強力な情報拡散力があります。また、マーケティングに役立つ分析ツールを無料で使用できます。
Instagramは、10代から30代ぐらいまでの女性ユーザーが多く、画像と短めの動画を中心としたSNSです。ハッシュタグやジオタグを使うことで、興味のあるユーザーにコンテンツを届けることが可能です。Facebookが運営しているため、Facebookとの連携はとてもスムーズです。メッセンジャー的な使い方をするユーザーも増えています。
SNSマーケティングで分析が重要な理由
ただコンテンツを投稿するだけではSNSマーケティングは成功しません。SNSマーケティングの目的やターゲットをしっかり設定したうえで、データを分析してマーケティング施策を改善して磨き上げていくことが重要です。
意外に勘違いしている方が多いのですが、「SNSのフォロワーが増えればビジネスに繋がる」と履き違えている方がいます。もしそのように思っていた方がいるのであれば、こちらの記事を読んで固定概念を覆してください。「大失敗をしてしまった、SNSマーケティングの集客方法とは」
マーケティング施策を改善&ブラッシュアップ
どんな施策でもそうですが、データを分析して、修正と改善、時には進む方向を見つめ直すことがとても重要です。
潜在ユーザーへのリーチが可能
SNSのユーザーの中には、既存ユーザーだけではなく、潜在ユーザーが含まれています。潜在ユーザーの意見が直接聞けるということは、これまでのマーケティング手法ではなかなか難しかったことです。潜在ユーザーへのリーチも可能になるSNSは、マーケティングに最適です。
ユーザー意識を知れる
SNSのユーザーは、自社の商品やサービスに興味があることはもちろんですが、ライバルの商品やサービスにも当然、興味を持っています。SNSマーケティングを続けることで、ユーザーがライバルの商品やサービスに持っている意見なども知ることが可能です。
ユーザー視点で商品・サービスを作れる
SNSマーケティングを続けると、ユーザーの意見や実際に使ってみた感想などがわかるため、それらはすべて商品やサービスの開発に生かせます。
SNSマーケティングに使える統合支援ツール
まずは、利用している複数のSNSアカウントをひとつのプラットフォームで管理可能にする統合支援ツールを紹介します。
Hootsuit(フートスイート)
SNSが盛り上がってきた頃から世界中で利用されている老舗的統合支援ツールがこのHootsuitです。海外発のツールですが、日本語にも対応しています。予約投稿機能、各SNSのモニタリング機能などが備わっています。無料版もありますが、本格的にSNSマーケティングを行うのであれば、有料版の利用も検討しましょう。
buffer(バッファー)
海外発の統合支援ツールです。SNSマーケティングにおいて重要な「いいね!」などのユーザー行動は、無料版でも分析できます。しかし、無料版だと機能は限定されるので、本格的にSNSマーケティングに利用するのであれば、有料版の利用を検討しましょう。
Social Studio(ソーシャルスタジオ)
複数のSNSにわたり、ユーザーの反応をチェックできるソーシャルリスニング機能を搭載する、非常に高度な統合支援ツールが、このSocial Studioです。もちろん有料ですが、ユーザーの動向を意識した計画的なSNSマーケティングを行うのであれば、Social Studioは大きな力になってくれるでしょう。
SNSマーケティングに使える分析ツールfor Facebook
FacebookでSNSマーケティングを行う場合、「いいね」や「シェア」「コメント」などの数を分析して、投稿コンテンツの質を上げていく必要があります。
Facebookインサイト
Facebookインサイトは、個人ページではなく、Facebookページで使える機能です。ページビューやフォロワー数の増減などが確認可能なほか、ライバルページを指定して比較することも可能です。Facebookが提供している機能なので、お金はかかりません。
Meltwater
Meltwaterは、Facebook以外のSNSも一括で運用管理することが可能なツールです。ライバルとの比較調査や炎上対策ができる機能も備わっています。キーワード、トレンドなどの強力な分析機能が備わっており、かなり高機能なSNS一括運用・分析ツールだといえるでしょう。
SNSマーケティングに使える分析ツールfor Twitter
Twitterは、情報の拡散力やユーザー層、ユーザー数を考えると、マーケティング利用に最適なSNSです。Twitter用の分析ツールはたくさんありますが、3つに絞って以下でご紹介しておきます。
Twitterアナリティクス
Twitterが提供している分析ツールが、この「Twitterアナリティクス」です。フォロワーの分析、インプレッション数やエンゲージメント数などもチェック可能です。シンプルですが、とても有用なデータを確認できる公式ツールの利用はもちろん無料。Twitterでマーケティングを始める際は、利用必須の分析ツールです。
余談ですが、私自身Twitterアナリティクスを使い、計7万人の方にフォローしていただきました。実際にTwitter経由での収入が本業の年収を超えました。個人でTwitterを運用している方は、こちらの記事を参考にしてみてください(個人がTwitterでファンを増やし続ける方法)。
whotwi(フーツイ)
無料で利用可能なフォロワー分析用ツールが、この「whotwi」です。Twitter IDを入力することで、そのアカウントのフォロワー分析やツイートの内容などの分析ができます。シンプルなツールではありますが、だからこそ、個人ユーザーにはとても使いやすい分析ツールです。
Keywordmap for SNS
非常に強力なSEOツールとして知られる「Keywordmap」のSNS分析ツールが、この「Keywordmap for SNS」です。ライバルアカウントを含むフォロワー分析、炎上を防ぐためのモニタリング機能、ハッシュタグ分析、感情分析やインフルエンサー抽出など、多彩で高度な機能が搭載されています。これだけ高度な機能が使えるためもちろん有料ではありますが、本格的にSNSマーケティングを行うのであれば、ぜひ利用を検討したい分析ツールです。
SNSマーケティングに使える分析ツールfor Instagram
Instagramは、画像で商品の魅力が伝えられるのであれば、ぜひマーケティングに活用したいSNSです。Instagramはハッシュタグが非常に重要なので、分析ツールにはこのハッシュタグ分析の機能が備わっている必要があります。
Instagramインサイト
Instagramインサイトは、Instagramが提供している、無料で使える公式分析ツールです。ただし、通常の個人アカウントでは使えないので、利用するにはビジネスプロフィールに変更する必要があります。プロフィールページへのアクセス数、ユニークアカウントやインプレッション数のチェックなどができます。
SINIS(サイニス)
SINISは、多くの企業が導入している強力なInstagram分析ツールです。有料ですが、機能を絞れば、導入費用はそれほどかかりません。フォロワー数やエンゲージメント数などを、アカウントを指定してチェックできる機能が備わるほか、ハッシュタグ分析、ユーザー分析などが可能です。
最後に
SNSマーケティングを行うに当たり必須となる分析ツールについて紹介してきました。SNSマーケティングを効率よく進めるためには、統合支援ツールや各SNSに特化した分析ツールをうまく使う必要があります。あなたのSNSマーケティングには、どのツールが最適なのかを選んでみましょう。
追伸
SNSマーケティングだけではなく、Webマーケティングにも興味のある方は下記の記事を参考にしてみてください。
こちらの記事では、Webマーケティングの王道である「ブログ集客」を成功へ導く7つのコツをご紹介しています。費やす時間と手間を無駄にしないために、必ずすべてのコツを押さえてください。