集客力を獲得し、どんどんと成果を出しているブログは“読者目線”を徹底しています。
「私の話を聞いてくれ」ではなく、「あなたに役立つ話を届ける」という書き方を貫いたブログだけが成果を出すのです。しかし、多くのブログが自己満足の日記ブログと化しています。これではブログ集客のスタート地点にすら立てません。
ここでは、営業ノウハウに特化した月間6.3万PVのブログを運営しており、セールスコピーライターでもある私が、本当に集客できるブログの書き方をお伝えします。
Contents
成果の出る/出ないブログの書き方はどう違う?
成果の出るブログと成果の出ないブログを観察すると、面白い相違点が見つかります。集客できているブログは、タイトルや本文に“ベネフィット”が盛り込まれており、成果の出ていないブログほど単なる情報の羅列になっているのです。
ベネフィットとは、こちらのツイートで述べているような「読者が欲する未来」を指します。
多くの人は「このパソコンのバッテリーは高性能です」という売り文句に魅力を感じません。しかし、書き方を変えて「このパソコンなら電源のないカフェでも長時間作業できます」とすれば、充電不足で困った経験のある人の心に深く刺さります。
後者の売り文句を見た読者は、長時間作業できるパソコンを所有する未来を具体的にイメージし、購買意欲をそそられるのです。
これを聞いて「いやいや。『バッテリーが高性能』の一言でも長時間作業できることはイメージできるでしょう」と感じたなら、それはあなたの特殊能力です。多くの人は「へぇ、そうなんだ」と感じ、日常生活に取り入れることなど想像しないまま去っていきます。
つまり、ベネフィットを提示しないブログは大多数の人に見向きされず、集客できないままWeb上の廃墟となってしまうのです。この大前提を踏まえてから実践に進みましょう。
※もう少し専門的に解説した記事を置いておきますので、気になる方は一読ください。
ブログの集客効果を高める4つの鉄則
ブログ集客について少し調べれば、何度も「検索キーワード選びが重要」というフレーズを目にします。そのため、みんな揃って検索キーワード選びに時間を注ぎますが、それ“だけ”では効果が出ません。
ここから解説する4つの鉄則は、あなたが検索キーワードを選定したあとに実行すべきものです。
誰の何を解決するのか明確にする
ブログ記事の作成前に、誰の何を解決するコンテンツを作るのか明確にしてください。多くのブログ初心者は「自分が詳しいこと、熱中していることをブログ記事にしよう」と考えます。
ここまでは100点ですが、いざブログ記事を書くときにターゲットやゴールが曖昧なまま文章を書き始めてしまうのです。手探り状態で書いた記事は内容が行ったり来たりして、結局は自分が書きたい情報ばかりを盛り込んだ自己満足のコンテンツに成り果てます。
たとえば本記事は、ブログ集客の効果があらわれない人(ターゲット)に対して、集客効果の出るブログの書き方を持ち帰ってもらう(ゴール)ための設計となっています。だから、書く前から“書くべきこと”がハッキリしており、ブレないのです。
ターゲットやゴールが変われば、使うべきベネフィットも変わります。未婚の読者に「鮮明な子どもの笑顔を10年後に残しませんか?」と高性能カメラを勧めるような失態を犯さないためにも、まずは誰の何を解決するのか明確にしてください。
万が一、これらを明確化できないなら、検索キーワードを選定する段階からやり直しましょう。あなたが記事化すべきテーマは別にあるはずです。
集客できる記事タイトルの書き方
ネット検索をしたとき、検索結果の画面にはいろいろなサイトの記事タイトルが並びます。その際、ユーザーは無意識的に「これは自分に良い影響がありそう」と感じたタイトルをクリックします。この“無意識的な選択”を左右するのがベネフィットです。
成果を出しているブログほど「ユーザーが望む未来(ベネフィット)をタイトルに盛り込む書き方」を徹底していますし、もちろん本記事のタイトルにもベネフィットを盛り込んでいます。タイトルを通じて、この記事にある集客のコツを学べばあなたも月間6.3万PVを実現できる……と暗に伝わる書き方なのです。
一方、ベネフィットを盛り込まなければ、次のようなタイトルになります。
- 【報告】ブログが月間6.3万PVを達成
- 集客ブログの書き方を解説しました
このような書き方では、読者が「読後にどのような素晴らしい未来を手にできるのか」を読み取れません。ユーザーたちは暇ではありませんから、効率良く情報収集したいと考えています。そのため、より分かりやすくベネフィットが提示されている記事を優先的に選ぶのです。
ベネフィットを考えるとき、意識していただきたいポイントは「この記事を読んだあなた(読者)はどうなるのか」を伝えることです。
モノ・コトに焦点を当てるのではなく、ヒトへフォーカスする書き方を意識してみてください。たとえば、「最新テクノロジーを盛り込んだランニングシューズ」はモノが主役ですが、「あなたのラップタイムを1秒縮めるランニングシューズ」はヒトが主役です。
最初に決めた“誰の何を解決するのか”をもとに、あなたがターゲットとする人物像の心に響くベネフィットを考えてみてください。
読者を離脱させない導入文の書き方
タイトルにベネフィットを盛り込めば、あなたのブログ記事はクリックされます。しかし、ブログ記事の導入文(書籍の「はじめに」にあたる部分)が期待感を高める内容でなければ、読者はすぐに「戻る」を押して離脱します。
予告は面白かったものの、上映数分後にはつまらなくて帰りたくなる映画と同じです。映画なら「チケット代を払ったから」という理由から席に残ってもらえますが、ブログに入場料はかかりませんから即離脱されます。 タイトルに興味を持ち、ブログ記事にやってきた読者を惹きつけるためには、次の要素を導入文に盛り込んでください。どれか1つでも効果はありますが、掛け合わせたほうが強力に作用します。
- 冒頭から核心を述べる
- 読者の悩みをピタリと言い当てる
- 著者の「記事内容に関連した実績」を開示する
読者はまだ、タイトルに盛り込んだベネフィットに対して「本当にこんな未来を実現できるのだろうか」と疑っています。そこへこれらの要素をぶつけることで、一気に信頼獲得を狙うのです。
「別の記事で調べ直そう」と思わせない本文の書き方
タイトルをクリックしてもらい、導入文で期待感を高められたなら、あとは以下の視点を持って読者に必要な情報を提供するだけです。
- 結論から述べよう
- 正確な情報を伝えよう
- 具体的な解決策を与えよう
- 横道にそれず一直線に進もう(小話をするなら追伸で)
- 最後に実践を促そう
上の視点は、セールスコピーの世界でよく語られる「3つのNOT」を突破するために欠かせません。
本記事では短縮してポイントを5つに絞りましたが、ブログで集客できるようになったあと「ブログから商品・サービスが売れるようにしたい」とお考えなら、こちらの記事もご一読ください。3つのNOTを突破するための方法をギュッと凝縮した、セールスコピーの神髄を解説しています。
ブログ集客を加速させるなら「Twitter運用」は必須
ブログは受動的な発信媒体です。投稿したブログ記事は数ヶ月かけてGoogleやYahoo!などの検索エンジンに登録されるため、公開直後に誰かへ届くことはありません。
公開から数ヶ月後、ユーザーが検索結果に表示されたあなたの記事を見て「この記事が気になる」とアクセスしたとき、初めて人の目に触れるのです。
以上の理由から、ブログ集客は効果が出るまでに時間を要するのですが、テキスト主体のSNSであるTwitterを活用すれば“ブログ集客の時短”ができます。ブログとTwitterの特徴を見てください。
- ブログ:検索してもらうことで目に触れるPULL(引く)タイプの集客
- Twitter:能動的に相手の画面へ躍り出るPUSH(押す)タイプの広告
ブログとTwitterは、それぞれ強み・弱みが真逆なのです。ブログは検索されるようになるまで集客できませんが、検索順位が上がったあとは毎日自然に読者が集まります。
一方、Twitterは投稿した瞬間にフォロワーへあなたの発信が届く一方、1つのツイートが長期的に誰かの目に触れ続けることはありません。
この特性を利用し、Twitterを使いフォロワーへ「ブログ記事を公開しました」と伝えれば、ブログの集客効果が高まるまでの空白期間にアクセスを集められるのです。私も今では、一度のツイートで計7万名の方へ発信を届けられるようになりました。
実際に私が実践した、Twitterのフォロワーを増やすブランディング術はこちらの記事にまとめています。
最後に
「ベネフィットを使った書き方ができるか」がブログ集客の成否を決めます。3つのNOTを超えるための視点も、加速装置としてのTwitter活用も、そもそもブログにベネフィットがなければ意味を成しません。
まずは、あなたのブログにベネフィットを盛り込んでみてください。1年と経たないうちに「アベヒロミチの記事を読んだ時間は無駄ではなかった」と感じていただけるはずです。 また、より一段レベルの高い文章術を習得できる教材として、私の武器である『読み手を振り向かせる文章』をまとめています。未だに「文章は誰でも書ける」と勘違いする日本人が多いなか、文章術の重要性を理解している人にのみ届けたい一冊です。
https://note.com/sales_writing32/n/n66247a21fae8
冒頭部分を読んで気に入っていただけたら、ぜひ本編もご一読ください。
追伸
特別に「刺さる文章の書き方」を1つの記事にまとめてみました。それがこちらの記事「【1秒で刺さる書き方】あなたの文章が劇的に生まれ変わる」です。この記事は、私が文章に感動を覚えた原点になります。