ブログ集客は、今なおWebマーケティングの根幹を担う集客手段です。
SNSは、ユーザーへ「次々と関心度の高いコンテンツを見せる」ことには長けています。しかし、ブログのように“深い悩み”を解決する用途には向かないのです。
事実、InstagramやYouTubeなどのSNSが盛り上がりを見せているなかでも、ブログメディアが消える様子は一切ありません。
ここでは、Webマーケティングの王道である「ブログ集客」を成功へ導く7つのコツをご紹介します。費やす時間と手間を無駄にしないために、必ずすべてのコツを押さえてください。
ブログ集客の本質を理解する“3つの視点”
ブログの集客力を追求するとき、次の視点がなければ確実に遠回りします。
- 開いてもらう
(記事をクリックしてもらう) - 滞在してもらう
- 回遊してもらう
3つの視点を理解しないまま、後ほど解説する“コツ”だけを真似しても結果は出ません。ブログ集客のコツを上手く使いこなすために、まずは3つの視点を確認していきましょう。
ブログ集客の第1段階「開いてもらう」
Google検索の結果画面にズラリと並んだコンテンツは、AIが有用であると判断したコンテンツたちです。
検索結果に表示される→読者に記事タイトルを開いてもらう
上記の工程を踏まなければ、ブログ集客は成立しません。そのため「有用なコンテンツ=読者の知りたいことを網羅的に伝える記事」を作り、検索結果に表示された他サイトの記事より優れた記事を公開するところからブログ集客は始まります。
ちなみに、記事をクリックしてもらうコツをまとめたので、ぜひ参考にしていただきたいです。
ブログ集客の第2段階「滞在してもらう」
ブログ記事が検索結果に表示されて、記事が開かれたとしても、読み手がほとんど文章を読まず離脱するなら「集客できている」とは言えません。ブログ集客は、1桁秒で離脱する読者を集めることではないのです。
実際「商品・サービスを購入してもらう」「掲載した広告をクリックしてもらう」など、読者に何らかのアクションを求めるなら滞在時間を伸ばすべき……というのはWebマーケティングにおける通説です。そのため、読者をより長く釘付けにする工夫が大切になります。
ブログ集客の第3段階「回遊してもらう」
いろんな記事を読んでもらう(回遊してもらう)ほどブログ全体の滞在時間は伸びるため、読者がアクションを起こす可能性は上がります。
また、ブログ運営者の発信に長時間触れることで読み手がファン化し、定期購読者となるケースがあります。この段階まで達成できれば、ブログ集客はひとまず成功です。
「あなたから買いたい」と言われる発信者を目指すよう提唱する当ブログは、あなたを第3段階まで連れていけるように惜しみなく情報を提供します。
ブログの集客力を上げる7つのコツ
開いてもらえる、滞在してもらえる、回遊してもらえるブログ記事を作るために押さえるべき7つのコツをご紹介します。
コツ1:集客ターゲットが使うキーワードを洗い出す
ブログ集客は、とにかく人を集めることではありません。自分のブログにどのような人を集めたいのか明確化し、その人物像を“集客ターゲット”に設定して呼び寄せることが集客です。
たとえば、あなたが副業でオンラインパーソナルトレーナーとして活動することになり、見込み客を集めるためにブログ集客をスタートすると仮定します。ここでは、集客ターゲットを「ダイエットやボディメイクに関心のある人」という人物像に設定してみます。
ダイエットやボディメイクに関心のある人は、どのような検索キーワードを使って情報収集をしているのでしょうか。リサーチツールのラッコキーワードに【ダイエット】と入力して検索したところ、ダイエットに関心のある人がネット検索時に使っている語句がヒットしました。以下はその一部です。
これらの検索キーワードで検索結果に表示されている記事をベンチマークとして、より濃い情報を網羅的に盛り込んだ記事を作れば、アクセスを集めるブログ記事が完成します。
アクセスのある記事の末尾に「自宅で本格トレーニングができるサービスを提供しています」と案内すれば、読者からの問い合わせが期待できるでしょう。※成約に導くセールスコピーライティングのコツについては最後にご案内します。
しかし、一連の工程を踏まず、思いつきで記事を書いている個人ブログは山ほどあります。「書きやすい」という理由から、最近購入した商品のレビュー記事を書いたり、時事ネタについて語ったりしてしまうのです。
レビュー記事やオピニオン記事を書いてもアクセスは増えますが、本来の目的であるパーソナルトレーニングの契約にはつながりません。目指すべきブログ集客の形からは外れていくため、必ず“集客ターゲットが情報収集に使う検索キーワード”を記事化するよう意識してください。
コツ2:集客力を計測して定期的にリライトする
ブログの集客力を計測するために「Google Search Console」とブログを連携させておきましょう。
どんなキーワードで検索したとき、自ブログの記事がユーザーへ表示されるのか。ネット検索画面で自ブログのタイトルを見たユーザーのうち、何割の人が記事をクリックしているか……など、Search Consoleを使えば自ブログの集客力を判断するための情報を閲覧できます。
Search Consoleでは、上記の項目について特定の検索キーワードやページに絞ってデータを表示させられます。基本的にはクリック数・表示回数・CTRの数値が大きく、掲載順位が上位に位置しているほど「集客力がある」と判断できます。
ただ、数値を眺めているだけでは集客力の改善につながりません。すでに公開した記事の各指標を確認し、伸び悩んでいる記事を見つけてリライト(記事の改善)を行うことが集客力アップのコツです。
たとえば、表示回数は多いもののクリック数が少ない、つまりCTRが低いなら「タイトルのベネフィットが弱い」と判断できます。記事の読み手にとって、喉から手が出るほどほしい未来は何なのか再考し、より強力なベネフィットをタイトルに入れてみてください。
もしベネフィットの考案が苦手であれば、こちらの記事が参考になるはずです。ベネフィットの書き方をはじめ、ブログ集客に欠かせないライティングのコツをまとめているので、本記事の読了後にご一読ください。
改善したタイトルは検索エンジンに反映されるまで時間がかかるため、即日効果があらわれる施策ではありませんが、新タイトルに変わり次第CTRに反応が見られるはずです。
検索キーワードを設定して記事を書いたものの、一向に掲載順位が上がらない場合には「順位の高い記事にあって、自分が書いた記事にはない要素」を探し、足りない要素を埋めるようにリライトすれば掲載順位は上がります。
リライトを行いCTRや掲載順位が改善されれば、検索結果からあなたのブログへ訪問する読者が増えます。
コツ3:運営者の経歴や実績を開示する
昨今、GoogleのAIは「誰が書いた記事なのか」を評価し、検索結果の掲載順位を決める要因にしていると考えられています。
たとえば、私が運営している営業マンのためのブログ『営業の戦術』では、自身がどのような実績・経歴のある営業マンなのかしっかり開示していました。
一方、個人で稼ぎたい人に向けて発信している当ブログ『SALES BRANDING BLOG』では、営業マンとしての自分ではなく、セールスブランディングを武器に副業実績を重ねるアベヒロミチとしての実績を開示しています。
こうすると、GoogleのAIは前者を「営業マンが運営している営業マンのためのブログ」、後者を「副業のプロが運営している副業志望者のためのブログ」と認識し、第一線で経験を積んでいる人物が書いた信頼度の高いブログ記事だと認識してくれるのです。
そして運営者情報の開示は、AIだけでなく生身の読者にも「この人は実績があるから情報を信用できそう」という安心感を与え、結果としてしっかり読んでもらえるようになります。
コツ4:図・表など視覚的な要素を入れる
文章ばかり続く記事に比べて、写真やイラスト、表やグラフなどの視覚的要素を挿入した記事のほうが滞在時間は伸びる……という定説があります。考えられる理由は複数ありますが、私の印象では以下のような作用があると感じています。
- 情報を理解しやすいため「読むのが大変」と思われづらい
- 作り込まれた印象があるため、情報価値を高く感じやすい
誰かが書いたブログ記事を、自身が読んでいる場面を思い浮かべてみてください。文章しかなく、淡々と長文が綴られている記事は第一印象で「読みづらそう」と感じてしまうものです。
写真やイラスト、表やグラフの用意には時間と手間がかかりますが、少しでも読者に「この記事は読みやすい」と思ってもらうために、視覚的要素は積極的に入れてみてください。
コツ5:ターゲットが理解できる言葉を使う
遠回しな表現や難解な言葉は、読者に「どういう意味か分からない」と思わせて離脱させる要因となります。
たとえば、初めてブログを始める人に向けて『ゼロから始めて月1万円稼ぐブログ運営ロードマップ』といったテーマの記事を書くとします。このとき、いきなり「昨今のSEOではEATが重要であるため……」などと、補足もないまま専門用語を連発すれば読者は離脱するはずです。
ブログ記事の品質がどうこうといった問題ではなく、純粋に「意味が分からない。自分のような人間に向けた記事ではないのだろう」と思い、場違い感を覚えて離脱するのです。
ただし、とにかく簡単な言葉を使えば良いわけではありません。料理初心者には「包丁は猫の手にして使いましょう」というアドバイスが効きますが、普段から料理をしている人には不要な助言です。
それと同じ発想で、集客ターゲットをイメージしたとき「このキーワードを使う人はこのくらいの知識量だろう」と予想して、あえて初歩的な解説を入れないまま書き進めることもコツの1つです。
コツ6:関連性の高い記事を内部リンクする
先ほど「集客力を計測して定期的にリライトする」の章にて、ベネフィット考案が苦手な方へ向けて別記事をご案内しました。このような案内を内部リンクと言います。
内部リンクを用意することで、読者のなかに芽生えた「この話題をもっと深く知りたい」というニーズを満たしつつ、回遊率を高めてブログ全体の滞在時間を伸ばせます。
コツ7:オーガニック検索以外の流入経路を確保する
ブログはPULL(引く)タイプの集客媒体です。記事を公開しても検索結果に表示されるまではアクセスが集まらず、一定期間は集客効果を発揮しません。
この問題を解消する方法が、SNSの活用です。とくにテキストメインのSNSであるTwitterはブログ集客と相性が良く、以下のような相乗効果を期待できます。
- 凝縮したノウハウを発信するTwitterでライト層を獲得
- 「もっと読みたい」と感じた一部フォロワーがブログに訪問
フォロワー数が数百人規模になれば、シンプルに「〇〇について解説したブログを書きました」と投稿するだけでも、一斉に訪問者数が増えます。
ちなみにこちらの投稿をしたところ、1投稿で176名の方がブログをクリックしてくれました。私のブログの場合、平均1ユーザーあたり3記事以上閲覧してくれます。つまりTwitteを1投稿しただけで、約530PVを獲得できたということです。
従来は「SEO=検索エンジンの流入最適化」に頼ったブログ集客が一般的でしたが、私はSEOとSNSの両方による集客にポテンシャルを感じています。
第2の流入経路となるTwitter運用のコツについては、こちらの記事が参考になるはずです。総フォロワー7万人を実現した個人ブランディングのコツを公開しているので、本記事とセットでご一読ください。
最後に|努力は裏切らない
今でこそ、私が最初に立ち上げたブログは月間6.3万PVを超えていますが、いきなり成果が出たわけではありません。見聞きした情報を真似して、どこがダメなのか、どう改善すれば良いのかを考えて軌道修正を重ねた結果、やっとコツを掴み集客数が右肩上がりになったのです。
今日までブログ集客を簡単だと思ったことは1日もありませんが、同時に「ブログは運営者の地道な努力を裏切らない」とも感じています。本記事で解説したコツを愚直に実践し、ぜひブログをあなたのセールスブランディングに活用してください。
売るための文章術を紹介
「集客については理解できたけれど、売るための文章が分からない」という方はこちらの記事をご一読ください。売るための文章を生み出すコツを5分サイズにまとめています。
追伸
特別に「刺さる文章の書き方」を1つの記事にまとめてみました。それがこちらの記事「【1秒で刺さる書き方】あなたの文章が劇的に生まれ変わる」です。この記事は、私が文章に感動を覚えた原点になります。