Webライターの仕事は、なぜか“始めやすいけれど稼げない”と勘違いされています。
以前、当ブログで「数万円程度を副業で稼ぎたい方にピッタリ」と述べたことはありますが、決して大きな金額を稼げない仕事ではありません。やり方次第では、月収100万円を実現することも可能です。
タイトルの通り、今回は「小さな掛け算」を積み重ねて、月収100万円のWebライターになる方法をまとめました。
Contents
月収100万円のWebライターは実在する
驚くことに、SNSを見ると月収100万円を超えているWebライターは何人も見つかります。
私が直接知っている人物にも数人、いわゆる高収入なフリーランスのWebライターがいます。出版者出身とか異例の経歴を武器にしているとか、そういった特殊な環境から出てきた人たちではなく、本当に未経験からスタートした方も多いイメージです。
私自身はセールスライターという職種ですから、いわゆる一般的なWebライターとは違いますが、実際に見聞きした情報と「どんな職種にも共通する法則」をもとに、月収100万円を目指すときに実践すべきことをご紹介します。
月収100万円を目指すとき実践すべきこと4選
月収100万円を目指すにあたって、Webライティングの基礎スキルを覚えていることは大前提です。ただ、あらゆるビジネスに言えることですが、スキルがある“だけ”では稼げるようにはなりません。
とびきり絵が上手くても、バイトと兼業しなければ生計を立てられないイラストレーターが大勢いるように、少額を稼げたあと「どうやって売上を拡大すれば良いのか」が分からず、副業レベルの規模にとどまっている例は珍しくないのです。
なぜ売上が伸びないのか。大抵の場合は、頭の使い方の問題です。
競争が激しいWebライターの世界で月収100万円を目指すなら、頭の使い方を変えなければなりません。特別難しいことをしなくても、努力の角度を変えて愚直に行動すれば結果は変わります。そのキーポイントを解説します。
※スキル不足が心配な方もご安心ください。一流ライターの独学方法を公開しています。
①営業時間を減らす
月収100万円のWebライターは、無駄な営業時間の削減に心血を注いでいます。同じ1時間を過ごすなら、営業に時間をかけるより、文章を書くことへ時間を割いた方が収入に繋がるからです。
営業メールの文面を見直すことはもちろん、以下にも気を配ってみてください。
- 紹介される人材になる
- 集客の仕組みを整える
高収入なWebライターは、これらを意識して“お金を生まない作業時間”を徹底的に減らしています。
紹介される人材になる
メディア運営の現場では、常にみんなが優秀なライターを探しています。手軽さゆえにWebライターが増えすぎて、本当に腕の良い人材を探すことが難しくなっているのです。
そのため、記事を外注している者同士が集まると、必ず「良いライターはいませんか?」と情報交換が始まります。そのような場面で名前が挙がる人物を目指すために、意識したい3つのポイントをお伝えします。
- 納期を厳守する
- コミュニケーション面の配慮力が高い
- 定期的にリソースに空きがあることを伝える
Web業界では納期遅れや音信不通がよく起こるようですが、当然こういった行為をする人は紹介候補に挙がりません。また「雑な質問を繰り返す」や「すぐ喧嘩腰になる」など、依頼側の時間を奪ったり気分を損ねたりする、コミュニケーション能力が乏しい人もNGです。
Webライターの仕事は顔や本名を明かすことなく始められますが、現実世界と同様に守るべきマナーやモラルがあります。社会人として常識的な行動を取ることが、紹介の輪を広げる最低条件です。
それさえ徹底できていれば、あとは数ヶ月に一度「他にお手伝いできることがあればお声がけください」と伝えておくことで、別の仕事や新しい繋がりを紹介してもらえます。あなたの真摯な仕事ぶりがクライアントに感動を起こし、口コミとして広がるサイクルが出来上がれば、仕事は“獲りに行く”から“来てもらう”へ変わります。
集客の仕組みを整える
紹介だけで100万円分の受注をいただいているWebライターもいますが、口コミは自分でコントロールできません。紹介の輪が広がり続けるのか、ある程度の規模で伸び悩んでしまうのか、最後は運に左右されます。
ですから、紹介される人材を目指すと同時に、ぜひWeb集客にも力を入れてください。ネット上にあなたの情報をちりばめて、Webライターを探している人の目に留まりやすくするのです。
Web集客の戦略は三者三様ですが、もし私が王道路線を進むならブログやTwitterを以下のようなイメージで運用します。
集客媒体 | 集客のためにやることの一例 |
ブログ | 「記事作成 外注」「記事作成 相場」などのキーワードでSEO記事を書き、検索エンジンから流入を狙う |
仕事に誠実な姿勢を発信し、投稿を見た人に「この人になら安心して仕事を任せられる」と思ってもらう |
別にバズを起こしたり、インフルエンサーを目指したりする必要はありません。記事制作の外注先を探している人が、あなたのブログやTwitterにたどり着いたとき「この人に頼みたい」と思わせる工夫を仕込んでおけば良いのです。
ブログ集客の方法は、こちらで詳しく語っています。これを知らないままブログを始めても集客には繋がらないので、必ず読んでいただきたい1記事です。
②価格改定を行う
月収100万円のWebライターは、最初から高収入だったわけではありません。自分の能力面の成長、受ける仕事の高難度化に伴い、都度“価格改定”を行っているからこそ労働単価が高い状態になっているのです。
駆け出し期間であれば、あえて自分を安売りして経験を積んでいく姿勢も大切です。しかし、いつまでも駆け出し価格を卒業しないWebライターが、高収入になることはありません。月収100万円など夢のまた夢です。
安売りを続けると収入は増えない。
こうして文章にすれば当たり前だと分かりますが、年々スキルも経験も豊かになっている自分に気付かず、「自分はまだ高い値段を取る段階ではない」と価格改定に踏み切れないWebライターは珍しくありません。
本当に成長していないなら、値上げすべきではないでしょう。しかし、日々勉強に励んでいる人間が、1年前の自分と全くの同レベルなどという事態はあり得ません。市場価値は上がっているはずなのです。
今の価格設定が、今の自分に提供できる価値と見合っているかどうか、定期的に確認してみてください。「仕事が減るかも」「文句を言われるかも」といった不安を乗り越え、価格改定を繰り返した先に、あなたの価値を最大限に評価してくれる環境が待っています。
③お金の動く市場を見つける
身も蓋もない話ですが、お金のない市場で過労寸前まで働いても収入は増えません。
A:1件あたり数十円
B:1件あたり1万円
Aは、書評記事から「本が1冊売れたとき」にメディア運営者が受け取る広告収入です。
Bは、投資関連の記事から「無料口座開設が1件確定したとき」にメディア運営者が受け取る広告収入です。
Webライター側から見れば、どんな記事を書いても1記事分の労力は変わりません。しかし、メディア運営者側から見れば、扱う広告がAかBか異なるだけで記事1本から生み出される価値は何十倍、何百倍も違うのです。
どこかで「書評記事は報酬が安すぎる」といった声を見かけましたが、メディアは赤字運営にならない範囲でしか報酬を支払えないため、書評記事をアップするメディアである以上、予算が少ないのは構造的に仕方がないのです。
一方、たとえば投資記事1本から10件の口座開設が決まるなら、メディアはWebライターに1記事9万円を支払っても1万円の黒字です。この差を理解して、大きなお金が動く分野のメディアに営業し、専属ライターになれば高収入への道は一気に近付きます。
④リピート率を高める
Webライターにとっての月収100万円は、たまたま運の良い人が手に入れる、当選くじのような果実ではありません。1件数万円のお仕事を継続的にいただき、その件数が増えた先に見えてくる地道な努力の賜物です。
言い換えると「リピート案件が蓄積し、月100万円分まで継続受注が増えたとき」に月収100万円が実現するのです。リピート率が低い状態では、継続受注が積み重なることはないため、まずはあの手この手でリピート率を高めてください。
今回は1つ、一番シンプルでもっとも効果の出る方法をお教えします。
継続発注をいただいたとき、すかさず「なぜ継続してくれたのか」を聞くことです。勇気を持って聞くことで、「そういう部分に感動してもらえたんだ!」という部分がわかります。※とっても嬉しいコメントをTwitter上でいただけたので、共有させていただきます。
また、ガッツがあるなら、継続してもらえなかった場合にも「どういう点に不満がありましたか」と聞いてみてください。
本来なら、誰しもそんなことやりたくないはずです。しかし、原因が自分で分からないなら聞くしかありません。センスがあるなら自力で答えを見つけられますが、センスが乏しいなら勇気を出して聞けるか否かが、月収100万円を達成するまでの難度を決めます。
稼げるWebライターの近道は「セールス」の掛け算
ここまで読んでくださったあなたに、とっておきの裏技をお教えします。
「在宅でもできるから」とWebライターを始める人が多いなか、いち早く競争を抜け出して月収100万円を目指すなら、今すぐセールスライティングの勉強を始めてください。
というのも、メディア運営者は“売る力のあるライター”を欲しているからです。
- 読んだ人の1%が口座開設をしてくれる記事
- 読んだ人の3%が口座開設をしてくれる記事
集客数が同じだとしても、たった2%成約率を上げるだけで1記事から生まれる売上は2倍になります。メディア運営者は、この数%を引き上げるためなら投資を惜しみません。
以上を踏まえて、「セールスは専門外です」と言っている人材と「セールスも得意です」とアピールする人材のどちらに高い報酬を支払うでしょうか。Webライターとして独り勝ちするヒントはそこにあります。
そして、セールスライティングが楽しくなれば、Webライターからセールス専門のライターになれば良いのです。Webライターの相場価格は1文字1~7円程度ですが、セールスライターになれば単価の桁が1つ2つは増えます。
セールスライターが稼げる理由については、こちらの記事「【初心者向け】Webライティングの副業に関する基本情報」でもう一段掘り下げてお話しています。
最後に|月収100万円は積み重ねの結果
良くも悪くも、Webライターはやった分だけ売上が伸びる仕事です。ブログアフィリエイトのように「一発当たればドカン」のイメージとは真逆で、工夫をこらしてコツコツ積み重ねられる努力家が果実を得る世界です。
お節介かもしれませんが、最後にもう1つだけアドバイスをさせてください。
紹介される人物を目指すときも、Web集客を始めるときも、自分をセールスできる人が圧倒的に売れます。ですから、セールスライターを目指していなくても、ある程度は「自分を売る力」を身に付けてほしいのです。
こちらの記事は、もともと「商品を売る力」を習得していただくために書いたものですが、応用すれば営業にも使えます。
そのままコピペで使うのではなく、さり気なく通常のやり取りに混ぜてみてください。たとえば新規営業の際、あなたの価格設定が高いと言われたなら、記事にある「無料サンプル差し上げます」を応用して契約を引き寄せられます。
「1記事だけ書かせてください。お気に召さなければ料金はいただきません」と提案すれば、相手の断る理由は減ります。
満足してもらえたなら継続受注に繋がりますし、もし断られてもあなたのブログに掲載して「こんな記事を書けます」と営業用のポートフォリオに加えれば無駄になりません。最終的に月収100万円分のリピート案件が積み上がるなら、その過程にはどんなやり方を使っても良いのです。
追伸|SNSを運用しているWebライターへ
「自分もSNS運用で収入を作りたい」
「でも、フォロワーが少なければ稼げないはずだ」
……と勘違いしている人が多すぎます。
その勘違いに終止符を打つための記事を書きあげました。SNSを起点にして“7日間で830万円の売上”をあげた収益化の秘訣をちりばめましたので、私からのプレゼントだと思って受け取ってください。