「ブログ集客にはライティングスキルが重要だ」と言えば、ほぼ全員が「当たり前じゃん」と返します。しかし、大勢がライティングスキルを間違って解釈しています。
整った文章を書く技術こそがライティングスキルである……と思っているなら、今回の講義は役立つはずです。実のところ、どれだけ綺麗な文章を書けるようになっても、ブログ集客にはほとんど関係ありません。
ブログ集客を伸ばすためのライティングスキルは、言い換えると「共感と唯一性を作る技術」です。
「え、どういうこと?」と思ったあなたに、読者の心をグッと掴む考え方を伝えることが本記事の役目です。ぜひ、ライティングスキルの磨き方を持ち帰ってください。
Contents
ブログ集客とライティングスキルの関係性
ライティングスキルは「どのように整った文章を書くか」の技術“だけ”ではありません。どんなに頑張って流麗な文章を書いたとしても、100点満点のうち30点が限度です。
残り70点分の加点を目指すなら、ライティングスキルのもう1つの側面である「何をどの切り口で書くか」にこだわる必要があります。そして、100点のライティングを目指さないブログは、今後どんどん厳しくなってくると感じています。
ブログ集客に必要なライティングスキルの変遷
あなたが、何か真剣に調べごとをしている場面を想像してください。
1.文章は読みやすいが、情報はありきたりで内容が薄い
2.文章は普通だが、経験者の濃い情報が並び「自分もできそう」と思える
このような2つの記事に遭遇したとき、どちらのブログに好感を抱きますか?
ひと昔前は「1」でも読者から良い反応を得られました。浅い情報を幅広くまとめたコンテンツでもブログアクセスを稼げたため、整った文章を書ければ十分だったのです。
しかし、今や多くの企業がライターを雇い、「1」の記事を量産してSEOメディアを運営するようになりました。個人のブログ運営者もそれにならって、似たような記事を投稿してブログを
作っています。結果として、Googleの検索結果には、タイトルから内容までそっくりなブログ記事が並ぶ状況になったのです。
そのような状況にウンザリする読者の心を掴み、あなたの支持者や応援者を集める“意味のある集客”を目指すなら、共感と唯一性を作れるライティングスキルを習得すべきです。
今後のブログ集客は「共感」と「唯一性」が一層重要
「この記事は内容が素晴らしかった」と他者のブログで紹介されたり、Web上にポジティブな口コミを起こします。
当ブログの口コミをリサーチしたところ、ちょうど良い記事とツイートが見つかりました。
こちらの記事では、当ブログのコンテンツに対して“大変共感しましたし、自分では気付けなかった視点も教わりました”と、ありがたい感想をいただいています。
ポジティブな口コミは新たな読者を呼び、その連鎖がブログの集客力を爆発的に高めます。何をどの切り口で書くのか熟慮し、ありがたい感想をいただける程度にライティングスキルを高めるため、どのようにライティングスキルを磨けば良いのかお伝えします。
読んで、実践して、ブログ戦国時代を勝ち上がる準備を整えてください。
ブログ集客に活きるライティングスキルの身に付け方
本記事では、ライティングスキルを2つに大別します。
- 勉強で伸びるライティングスキル
- 習慣で伸びるライティングスキル
「どのように整った文章を書くか」に該当するライティングスキルは前者です。
「何をどの切り口で書くか」に該当するライティングスキルは後者です。
前者のライティングスキルを身に付けるときに役立つ、文章技術の基礎を扱ったおすすめの書籍はこちらで紹介しています。まだまだ基礎知識が弱いと感じているなら、本記事とあわせて「一流ライターの独学術|Webライティングの勉強方法を全公開」をお読みください。
一方、後者のライティングスキルは、分かりやすい正解がないため教科書では学べません。
だからといって「一部の天才にしか身に付けられない」わけではないのでご安心ください。私の経験上、いくつかのサイクルを回せば時間に比例してライティングスキルは伸びていきます。
ここでは、数あるスキルアップ法のなかでも特に実践しやすく、結果も出やすい習慣を厳選してお教えします。
自分の心に刺さった文章をメモする
「これはグサッときた」と感じる文章は、すかさずメモしてください。
普通、ありきたりな文章が心に刺さることはありません。あなたに刺さったその文章は、強烈な共感を呼び起こす文章か、他にはない鋭い切り口の文章である可能性が高いのです。
メモを終えたら、その文章をあなたなりに分析してください。「なぜ共感したのか」「どこに衝撃を受けたのか」を分解し、自分なりに仮説を立てられたら、それは今日から1つの技術として使えます。
刺さる文章の使い手をフォローする
普段、刺さる文章をメモするなかで、同一人物のメモばかり増えていくようならラッキーです。
その人のブログをブックマークし、SNSもフォローしてください。そして、毎日文章を浴びるのです。あとは、空き時間にブログやSNSの文章を模写すれば、完璧です。
模写を繰り返すうちに、お手本とする文章のレベルにまで一気にライティングスキルが上がります。「もう学べるところがなくなってしまった」と思ったなら、そのときには次のお手本を見つければ問題ありません。
この繰り返しが、あなたの実力をグングンと伸ばします。
ブログ記事を繰り返しリライトする
努力の方向を間違っていなければ、必ず「昨月より今月、今月より来月の方が良い記事を書ける」という状態になります。そのサイクルに入ったあと、以前書いた“完璧だと思っていた記事”を見返すと、あなたはショックを受けるはずです。
「えっ、私ってこんなに文章下手だったの?」
「ネットに恥ずかしい記事を流してしまった」
「これも、この記事も今すぐ書き直したい」
こんな感情が込み上がってきたなら安心です。刺さる文章に触れ、手本となる文章を模写したことで、あなたのライティングスキルが高まった証拠だからです。
また、こちらの記事「行動する読者を呼ぶブログ集客のコツ」にも書いた通り、読者の反応を良くするための記事メンテナンスはブログ集客に欠かせません。恥ずかしいから書き直したい……という気持ちを燃料にして、未熟な記事を順番にリライトしてしまいましょう。
ブログ記事を書くとき「意味のない文章」を削ぎ落とす
何十、何百という数の記事を書いても、一向にライティングスキルもブログも伸びない人がいます。
それは、意味のない文章を削ぎ落せない人です。「書いた文章を消すのが勿体ない」とか「そんな細かいところまで読まれないだろう」と言って、甘えの残ったブログ記事をネット上に公開してしまうのです。
確かに、ブログ記事を熟読してくれない読者にとっては、意味のない文章が多かろうと少なかろうと無関心でしょう。しかし、私たちブログ運営側が大切にすべき“ブログ記事を熟読してくれる読者”はどう感じるでしょうか?
途中まで「この人のブログ記事かなり良いじゃん」と感じていたとしても、意味のない文章が増え始めた段階から「なんだ?言っていることが薄くなってきたぞ」と萎え始めます。その結果、無駄のない筋肉質な文章が続けばファンになったであろう読者を、みすみす逃してしまうのです。
もはやライティングスキルとは呼べないかもしれません。情報を発信する者としてのプライドや配慮の問題です。
Twitterを使って刺さる文章の練習をする
すでに他の記事でも紹介している方法なのですが、Twitterは刺さる文章の訓練場所として最適です。
投稿後1時間もしないうちに、文章に対する反応があらわれるからです。私も、このように日々の気付きをもとにツイートを作成し、ライティングスキルが衰えないように鍛錬を続けてきました。
これは裏技ですが、反響のあったツイートをブログ記事にして、Twitterにシェアすると普段よりしっかり読んでもらえます。SNS流入を伸ばしたいとき、「フォロワーさんが関心を持っているテーマ」を外さない方法としてお試しください。
最後に|習慣がブログもライティングスキルも伸ばす
すでに仕事やスポーツ、学業などを通じてお気付きかもしれませんが、あえて言います。
際限なく成長していく人は、必ず“伸ばし続ける習慣”を持っています。「一度集中して勉強したから終わり」などと思わず、お手本を見つけて毎日コツコツと自分を高めているのです。
ライティングスキルも、ライティングスキルに比例して成果が出るブログ集客も、成長の理屈は同じです。本記事に目を通し、その方法論や理由に「納得感があった」と思っていただけたなら、ぜひ今回解説したライティングスキルの磨き方を実践してみてください。
最後に、本記事とセットで読んでいただきたい記事「集客が上手くいくブログの書き方」をご案内します。あなたのブログに加速をかける一手としてご活用ください。