セルフブランディングという言葉を聞いたことがありますか?ブランディングなら、ほとんどの人が知っていると思います。
このセルフブランディング、個人で事業を行う人にとっては、とても重要なマーケティング手法です。
この記事では、セルフブランディングの戦略と、ブランディングにおけるターゲティングの重要性とともに解説します。
Contents
セルフブランディングとは
セルフブランディングとは、セルフ(個人)をブランディングする方法です。個人事業主など、個人の認知度を上げる必要がある人が行うブランディングの手法であり、そのプロセスは企業が行うブランディングと大きく変わるものではありません。
ブランドは、ユーザーが感じる価値、そしてオリジナリティがとても重要です。これらがユーザーに同じイメージとして植えつけられれば、ブランディングは成功だといえます。
個人事業主は、セルフブランディングにより自らが持つ能力や価値をアピールして仕事を得る必要があります。セルフブランディングは、ただ作業をこなすだけでは望むような効果を出せません。セルフブランディングは戦略的に行う必要があるのです。
ただ、セルフブランディングをする前に”あなた自身の戦闘力”を上げる必要があります。ユーザーがあなたに価値を感じる瞬間は「自分よりすごい」と思ったときです。
こちらにセルフブランディングをする前に必要な「ビジネス戦闘力の上げ方」をまとめておきます。
セルフブランディングを行うメリット
世の中にはたくさんのブランドがあります。セルフブランディングは、個人事業主が自らをブランドにすることですから、企業が行うブランディングと同じように、同業者との差別化やアピールが必要です。
ただ、多くの人は「同業者と差別化できる突き抜けた長所はない」と悩みます。私自身も同じ悩みで悩んでいましたが、”あること”を深掘りしたことで突き抜ける結果を出すことができました。
その内容をまとめた記事を置いておくので、”欠点ばかりで長所がない”と思う方は参考にしてみてほしいです。
ちなみに、セルフブランディングを行うメリットはたくさんあります。ここでまとめると以下のようになります。
同業者との差別化
セルフブランディングでは、個人の「売り」をアピールしてライバルとなる同業者との差別化を狙います。
私であればブログにも記載していますが、こちらになります。
- 月間累計10万PVを超えるブログ
- Twitterのフォロワーが7万人超え
- お客様の売上が1,000万円を突破
- 自身の売上は7日間で830万円超
- 本業は建築業の最年少会社役員
- 直筆レターが5年間で3億円突破
- 大手出版会社より出版依頼多数
本業と副業の掛け算で、個人の”売り”をアピールしています。本業はセールスマン、副業はセールスライターという形で、オンラインとオフラインに強い営業マンを訴求して同業者との差別化を図っています。
ビジネスチャンスの増加
セルフブランディングに成功すれば、特定の業務分野でのプレゼンス(存在感)を確立することが可能です。このプレゼンスを確立することにより、発注増など、ビジネスチャンスの増加につなげられます。
顧客からの信頼が増す
信頼してもらうことは、ビジネスを行ううえでかけがえのないことです。セルフブランディングでは、個人の性格や仕事に対する思いなども発信していくため、正しく行えば、顧客や見込み客の心の中に信頼感を醸成することが可能になります。
信頼を獲得するために必要な考え方をまとめたのが、こちらになります。
商品やサービスの提供価格を上げられる
顧客からの信頼が増し、業界で顧客にとって唯一無二の存在になれれば、商品やサービスの提供価格を上げられるので、利益率も高くなります。
リピーターが増える
顧客からの信頼が増せば、顧客はリピーターになってくれるため、売上も安定するでしょう。
セルフブランディングの方法
セルフブランディングのメリットを理解したところで、ここからはセルフブランディングのやり方を、手順を踏んでご紹介しましょう。
セルフ(自分)を理解する
セルフブランディングでは自分をブランディングするわけですから、まずは自分のことを理解しなくてはなりません。
これまでの実績や自分が得意なことだけではなく、どんな強みを使って今後の事業を進めていきたいのか、冷静に考えてみましょう。
この手順では、SWOT分析を行います。
- Strength(強み)
- Weakness(弱み)
- Opportunity(機会)
- Threat(脅威)
先ほど紹介した欠点を長所に変える記事を参考に、4つのカテゴリーを特定してみてください。自身が置かれている環境を理解するために役立ちます。
【重要】ターゲティング
自分の専門的な技術を使ったサービス、使い勝手の良い商品、いずれもどんな人がそれらのサービスや商品を必要としているのか考える必要があります。
このターゲティングがうまくいかないと、届けるべき人に届けるべき商品やサービスを届けられません。
自分を必要としている人はどんな人なのか考えてみましょう。セルフブランディングにおいてターゲティングは、自分のコンセプトを決定づけるためにとても重要な手順になります。
男性をターゲティングにした集客の方法などをまとめた記事を置いておきますので、参考にしてみてください。※女性をターゲティングした記事も合わせて読むことができます。
ターゲティングは、自らが提供する商品やサービスを使ってくれるターゲットを定める作業ですから、ターゲティングは事業の今後を決めるポイントになります。
セグメンテーションとポジショニングについて
ターゲティングとともによく使われる言葉に「セグメンテーション」や「ポジショニング」があります。
これらは、企業目線のマーケティングフレームワークであるSTP分析で使われる言葉です。
セグメンテーションは、顧客を詳細にグループ分けすることです。たとえば、性別や年齢などが一般的ですが、さらに「ニーズ」「価値観」などもセグメンテーションの対象になります。
これら詳細なグループ一つひとつがセグメントであり、ターゲティングを行う際は、どのセグメントに入る人をターゲットにするのか考えることが重要です。
ただし、セグメンテーションを行う際は、ターゲティングのことを考えないことが重要です。ターゲティングを前提にしてしまうと、主観が入ってしまう可能性があります。
ポジショニングとは、ターゲティングのあとに行う作業です。ターゲティングにより決定したターゲットが「欲しがる」要素を分析することで、自分のターゲットに対するポジションを決めます。
このポジショニングは、競合に対して自分が優れているポイントを見極めることでもあります。優れているポイントが出てこないということは、それはターゲティングが誤っているということでもあるので、また最初からやり直さなければなりません。
自分の肩書きを考える
肩書きは、ターゲティングにより絞り込んだターゲットに、自分が何者であるかわかってもらうためにとても重要です。
ただし、差別化することばかりを考えて怪しい肩書きに感じられないように注意する必要があります。肩書きについては、独自性を求めるのではなく、シンプルでわかりやすいものがよいでしょう。
プロフィールを作る
肩書きを決めたら、ホームページやブログ、SNSなどに掲載できるようにプロフィールを作ります。
このプロフィールは、商品やサービスに興味を持ってくれた人に信用してもらう役割を果たすため、必ず用意しましょう。
ちなみに私のSNSのプロフィール(@Sales_writing20)はこちらになります。画像を添付しておきますので、参考までに。
自分自身のストーリーを作る
ブランドのホームページにはよく、「ブランドストーリー」のコーナーがあります。
ブランドストーリーでは、これまで企業がたどってきた道を紹介するだけではなく、どんな企業理念を持ってここまで到達したのか、などのストーリーが紹介されています。
このブランドストーリーと同じことを、セルフブランディングでも行うのです。
たとえば、下記を伝えてみてください。
- 自分の人柄を自ら発信する
- これまでの仕事や活動経歴
- 現在、取り組んでいること
- 取り組んでいる理由や根拠
- どんな思いで励んでいるか
この自分自身のストーリーは、プロフィールに組み込む形でホームページだけではなく、SNSや実際に見込み顧客と接する際も資料として利用しましょう。
最後に|SNSを活用しなさい
セルフブランディングについて解説してきました。セルフブランディングを成功させるためには、自分を正しく理解するとともに、自分の商品やサービスにより幸せになれる人を絞り込むターゲティングが重要です。
特に初めて個人でビジネスを行う場合は、顧客から信用を得るのはそうかんたんなことではありません。手順を踏んで確実に自分をブランディングすることで、ターゲットの信用を勝ち取りましょう。
追伸
私のセルフブランディングとターゲティングの勉強はSNSから始まりました。「無料で使えて、こんなに勉強できるの?神すぎる」と思っています。
ぜひ、あなたもセルフブランディングを考えるのなら、自分の名前でSNS運用することをオススメしたいです。