「頭の中がモヤモヤして考えがまとまらない」
「頭の中がぐちゃぐちゃで全て投げ出したい」
「クリエイティブな発想を求められている…」
こんなとき、あなたはどうしていますか?私は、ブレインダンプを取り入れています。ブレインダンプを取り入れることで、頭の中のモヤモヤが晴れて、思考が整理されるのでスッキリします。仕事の計画や事業を練るときはもちろん、プライベートでも使えるのでオススメです。
ぜひ、面白いくらいビジネスにも使える「ブレインダンプ」を取り入れてみてください。
Contents
そもそもブレインダンプとは何か
ブレインダンプとは、頭の中のすべてを書き出す方法です。英語で書くと、「BRAIN DUMP」です。
- BRAIN=脳
- DUMP=投げ捨てる
字の如く、脳にあるものを投げ捨てるという意味になります。頭の中にあるモヤモヤとした思考をすべて吐き出すことによって、思考がスッキリします。なぜなら、モヤモヤを言語化し、顕在化・可視化することができるからです。
可視化することで、モヤモヤの正体がわかるので、対処・対策ができるようになります。
ビジネスにおけるブレインダンプの目的
ビジネスにおけるブレインダンプの目的は、下記の2点です。
- 目標の可視化
- リソースの把握
ブレインダンプをすることで、自分は何に悩んでいるのか、どうしたいと考えているのかを可視化できます。また、その可視化した問題に対して、自身の知識や経験、スキルなどを使って対策することができます。
ブレインダンプのメリットとは
ブレインダンプのメリットは2つあります。
- 新しいアイデアを生み出せる
- 自分自身を知ることができる
新しい情報を取り入れやすくなりますし、俯瞰して自分自身を見つめ直すことができます。
新しいアイデアを生み出せる
ブレインダンプをする前は、両手に荷物を持ったまま、他の荷物を持とうとしている状態に近いです。これだと、両手は塞がっていますし、持てない状況で物を持とうとするので、ストレスという負荷がかかります。
ブレインダンプをすることで、両手に持っていた荷物を一度降ろすことができます。両の手が開きますので、色々な選択肢を選ぶことができます。結果として、荷物を持っていた状態では思い浮かばなかったアイデアが、他の荷物を持つことで生まれるのが最大のメリットです。
自分自身を知ることができる
自分自身をブレインダンプすることで、本当の自分を発見できたりします。自分自身の長所と短所をすべてを紙に書き出し、可視化することで、自分の知らない自分を見つけ出すキッカケを作ることができます。
余談ですが、私は自分の長所や欠点なども書き出した結果、「自分”ならでは”の強み」を見つけることできました。その強みを活かしたおかげで、本業では会社の執行役員、副業では個人事業主(ライター)として活動することができています。あなたの武器を見つけ出す方法を下記の記事にまとめています。
ブレインダンプの注意点
ここからは、ビジネスにおける課題や問題に対して、最も効き目のあるブレンダンプのお話をします。その際に注意すべき点がありますので、先に共有いたします。
「思いついたものを、書かないこと」です。
正確に言うと、すぐに思いつくアイデアは採用してはいけないということです。もちろん、慣れないうちは思いついた順番で殴り書きしても構いません。ただ、それだけですと、”既に顕在化しているもの”しか出てきません。つまり、わざわざブレインダンプをしなくても、既に認識しているものだということです。
ブレインダンプの目的は、あなたの中に眠る潜在的な要素を可視化することにあります。勝負は「もう…これ以上出ない…」というところからがスタートになります。例えば、あなたがヘロヘロになって書き出した100個があったとします。そこで書き出すのをやめずに、その先の101個目に挑戦するということです。
このように、ビジネスで使えるブレインダンプは、脳みそを絞りきらないといけないので、大変な作業になります。
余談|絞ったアイデアが炸裂したレッドブル
世界160カ国以上で販売されている、世界一売れているレッドブルのキャッチコピーが決まるまでにかかった期間をご存知でしょうか。
なんと…1年半。
マーケティング担当者がレッドブルの社長に、何十案とキャッチコピー案を提出したのですが、一向に首を縦に振らなかったそうです。何度も何度も、「どうすればレッドブルの価値を伝えられるキャッチコピーが書けるのか」と脳みそが絞りきれるまで考えたそうです。その結果、生まれたキャッチコピーがこちらです。
”レッドブル、翼を授ける”
これが、レッドブルを世界トップの飲料メーカーにしたキャッチコピーです。この章で伝えたかったことは、限界の先に”今まで考えても出なかったものに出会える”ということです。
面白いくらい使えるブレインダンプのやり方
ブレインダンプのやり方をご紹介していきます。ただ、その前に準備するものをお伝えいたします。
- 書き出すもの(ペンとノート)
- ストップウォッチ(スマホ可)
必要なものはこれだけです。それでは、ブレインダンプの具体的なやり方を解説いたします。
STEP①
書き出すときは、ストップウォッチで時間を決めてください。というのも、2〜3時間もダラダラと考えても煮詰まってしまうだけです。小学校の授業時間と同じく、45分で区切り、10分休憩しながらブレインダンプしていきましょう。
余談|人間の集中力は金魚未満!?
人間の集中力は金魚未満と言われています。「8秒しか集中力が続かない」とマイクロソフト社が2015年に発表したと言われています(都市伝説の可能性アリ)。少し大げさな表現かもしれませんが、伝えたいことは「人間の集中力は長時間持たない」ということです。
まずは1セット45分を体力が持つ限り、やっていきましょう。※45分がきつくなってきた段階で、15分に切り替えて書き出してみてください。
STEP②
現在抱えている問題や課題に対して、ひたすら書き出してみてください。
また、クリエイティブな発想を求められている場合は、10〜20案ではなく、100案以上脳みそを絞って書き出しましょう。もしかすると、丸一日かかかるかもしれません。ただ、先ほどのレッドブルの例もそうでしたが、丸一日かける価値があります。
STEP③
次に、脳みそを絞りきって書き出した項目を難易度順に並べてください。難易度の順番は主観で構いません。ただ、主観ではなく、具体的な指標が欲しいという方は、下記の4カテゴリーに分けて考えてみましょう。
【重要軸と緊急軸に分類】
- 重要度と緊急度が高い
- 重要度が高い、緊急度が低い
- 重要度が低い、緊急度が高い
- 重要度と緊急度が低い
このように4カテゴリーに分類することで、きれいに整理されます。また、クリエイティブな発想を求められている場合は、カテゴリー別ではなく、下記の順で整理しましょう。
- 誰に、
- 何を伝えたいのか、
- どうなってほしいのか
この順番で整理すると、ターゲットを分類することができますし、伝えたいこと(目的別)に整理することができます。※クリエイティブな発想に関するブレインダンプの話はここで終わりになります(理由はタスクや課題を解決する目的ではないため)。
STEP④
次は、難易度が低いものから順番に、実現するために必要なタスクや必要リソースを書き出してみてください。また、さきほどの4つのカテゴリーに分けたのであれば、「重要度と緊急度が低い」ものから順番に書き出していきましょう。
STEP⑤
ブラインダンプの最後のSTEPです。必要なタスクやリソースを書き出したあとは、スケジュールに落とし込んでいきましょう。この時点でモヤモヤした状態から、解決できるまでの道のりを組むことができます。
スケジュールに落とし込むことにより、仕事に追われ、業務に追われ、アイデアに追われた状況から「こなすための作業」に変わります。大半の人は、モヤモヤの正体がわからないから不安になります。それを5つのステップを踏むことで解消できるのです。
これまでの内容をまとめると、
- メモを用意して時間を区切る
- とにかく死ぬ気で書き出す
- 難易度順に情報を整理する
- タスクとリソースを洗い出す
- スケジュールに落とし込む
ブレインダンプとは、頭の中にある情報を棚卸しする作業です。情報を集め、整理し、実行することで、あなたが抱える悩みはスッと消えるでしょう。
最後に|ブレインダンプは定期的に行いましょう
モヤモヤしたときは、定期的にブレインダンプをしましょう。というのも、モヤモヤする時間を過ごすのは辛いだけです。ブレインダンプをすることで、モヤモヤした時間をサクッと削除し、余った時間を他のことに費やすことができます。
もしかすると、今まで残業で家族や恋人と時間を作れなかった人が、ブレインダンプを利用することで、定時に仕事を終えることができるかもしれません。結果として、自分の自由時間が生まれ、幸福度が上がるといった良い結果を導き出してくれるはずです。
追伸
私はブレインダンプを知ったおかげで、自由な時間を作ることができました。その時間を副業に充てています。今は文章を書いて、お金を作ることに専念しています。このお話をすると、必ず下記の質問を受けます。
「なぜ文章を書いて稼ごうとしてるの?」
本音でお答えいたします。「もし突然の病気になってしまい、耳が聞こえなくなったり、声が出なくなってしまうかもしれない…。その状況で今と同じ収入を稼ぐことができるのか?」と家族が増えたことで、不安になったからです。
もし、この文章を読んだあなたも同じような不安を抱えるのなら、文章を学んでみてはいかがでしょうか。母国語を話すことができれば、誰でも文章を書いてお金を稼ぐことができると思っています。少しでも文章に興味を持っていただけた方は、こちらの記事を読んでみてください。