企業や組織に所属しない「個人」が、自らをメディア化し、自らの力でプロモーションすることをセルフブランディングと言います。
様々な企業がブランディングをするように、個人もブランディングをする時代になりました。この時代の背景には、SNSが登場し、「個人」で情報発信できるようになったからだと考えられます。
その時代の流れもあり、個人ブランディングを考える人が増えました。ただ、情報発信している人の多くは「セルフブランディング」の方法をわかっていません。いや、正確に言うと「自分のストロングポイント(強み)を理解していない人が多いです。
自分の強みをきちんと理解せずに、ブランディングすることはできません。そこで、本記事はセルフブランディングに悩む人の悩みを解決すべく、下記の項目を中心に執筆いたしました。
- 自分自身の強みの見つけ方
- ブランディングする方法
- ブランディングのメリット
この3点を理解することで、失敗しないセルフブランディングを構築することができます。ぜひ最後まで読んでみてください。
Contents
自分をブランディングするということ
ブランディングとは、企業やショップなどが、ブランドを構築する行為のことです。
自社商品やサービスを競合他社のものと差別化し、ユーザーにその企業やショップのものだと認識してもらうためにブランディングを行います。セルフブランディングは、このブランディングを個人で行うことです。
個人でビジネスをするなら、このセルフブランディングは非常に重要です。しかし、自分をブランディングするということは、決して自分を世間に対して良く見せることではありません。自分で自分を持ち上げるだけでは、ユーザーや潜在ユーザーは嫌みを感じてしまう可能性があります。
では、自分をブランディングするにはどうしたらいいのでしょうか?
自分をブランディングする方法
セルフブランディングは、
- 自己分析を徹底する
- ターゲットを設定する
- キャッチコピーを作る
- 自分の情報を発信する
という流れで行います。この4点を深堀して解説していきます。
自己分析・訴求ポイントをあぶり出す
自分をブランディングするにはまず、自分の強みである訴求ポイントを知らなければなりません。
自分が優れていること、得意なことなどの訴求ポイントを探ります。ただし、自分だけでは自分のことをすべてわかるわけではありません。そのため、第三者にも話を聞いてみることをおすすめします。
…と、ここまでは”どのWEB記事”にも書かれている情報です。
自分が優れていることや、得意なことを探ったとしても、”本当の訴求ポイント”は見つからないというのが私の持論になります。
私は長所ではなく、「欠点にこそ、あなたがブランディングするために必要な強み」が隠れていると考えます。その理由と、欠点から逆算する訴求ポイントの見つけ方を下記の記事にまとめておきました。
ぜひ、あなた”ならでは”の強みを見つけてみてください。
ターゲット設定
自分の訴求ポイントが固まった段階で、その訴求ポイントである強みを「どんな人たちに提供するのか」考えてみましょう。
個人が行うビジネスは「なんでもできる」よりも専門性が重視されます。そのため、ターゲットがすぐに理解できるような、わかりやすい強みに絞り込むことが重要です。
私がSNSで使っているキャッチコピーを例にご紹介したいと思います。
短く、わかりやすく、「売れる文章術」というキャッチコピーをつけています。〇〇ライターや〇〇ブロガーのようなキャッチコピーはつけずに、”何をウリにしているのか”を端的に示すことを心がけています。
次はこのキャッチコピーの作り方について解説していきます。
キャッチコピーの考案
自分の強みを生かした商品やサービスを届けるターゲットが定まったら、その強みがターゲットに響くようなキャッチコピーを考えます。
キャッチコピーは、ターゲットがそのキャッチコピーを初めて聞いたときに強く印象に残るものにすることが重要です。
ただ、キャッチコピーを作ることに慣れていない方は、「どのように作ればいいのか」がわからないと思います。そこで、下記の記事を共有いたしますので、こちらを参考にあなた”ならでは”のキャッチコピーを考えてみてください。
広告で使うキャッチコピーの考え方ですが、セルフブランディングのキャッチコピー制作にも十二分に使えるはずです。
情報を発信するターゲットを決定
キャッチコピーが決まったら、このキャッチコピーを発信するターゲットを決めます。
闇雲に情報発信するのではなく、ターゲットを設定する必要があります。その理由を下記の投稿で伝えていますので、参考にしていただければと思います。
つまり、色々な人をターゲットに情報発信するのではなく、1人の人に向けて情報発信しましょうということです。
まず最初に行うことは、
- 男性をターゲットにするのか
- 女性をターゲットにするのか
を決めるところから始めましょう。そして、男性か女性かを決めた段階で「男性に刺さる」「女性に響く」ために必要な戦略を取っていく必要があります。なぜなら、男女の脳の作りは180度違うからです。
男性に対して、女性の訴求をしても刺さらないです。逆も然り。
だからこそ、男性の本質を知り、女性を知ることが大切です。その違いを簡潔にまとめた記事を作りましたので、一読してみてください。
ブランディングでは、ターゲットに対して一貫性を持った情報発信がとても重要です。
自分をブランディングする理由
自分をブランディングするセルフブランディング。
ブランディングにより差別化できることは、すでにおわかりかと思います。しかし、個人がそこまでブランディングに力を入れる必要はあるのでしょうか?
ブランディングでビジネスは有利に進められる
ブランディングがうまくいくと、ビジネスを有利に進められるようになります。この世の中、インターネット経由でほとんどの情報は手に入ります。このような便利な世界では、差別化を図らないとかんたんにその他大勢の中に埋もれてしまいます。
ブランディングにより差別化ができると、ユーザーはあなたを選びたくなります。ユーザーが選びたくなる存在になるためにブランディングを行うのです。
自分をブランディングするセルフブランディングには価値があります。ブランディングに成功すれば、そのブランドが広告塔のように働き、ユーザーを集めてくれます。
実際に私はツイッターというSNSで累計7万人の方からフォローいただいております。セルフブランディングの設計が上手かったからに他なりません。
そのコツを惜しみなく、下記の記事で解説しています。
ブランディングにより得られるメリット
個人でブランディングを進めることにより得られるメリットをまとめてみました。
ユーザーが選びたくなる
先ほども触れましたが、ブランディングが成功すると「ユーザーが選びたくなる人」になれます。継続的にブランディングを行い、真摯に仕事に取り組み続けることで、仕事の機会はさらに増えていくことでしょう。
収入が増える
ユーザーがあなたを選びたくなるわけですから、当然、仕事の機会が増えます。仕事の機会が増えれば、当然、収入も増えます。個人の場合、継続的なブランディングと仕事により、単価の高い、大きなプロジェクトに参加できる可能性も高まります。そうなれば、稼働時間を抑制しながら収入も上げられます。
信頼性向上により人脈が拡大
継続的なブランディングと確かな仕事は、信頼性の向上に寄与します。信頼性が向上すれば、人が人を呼び、人脈の拡大につなげられます。
ブランディングの際に注意すべきこと
自分をブランディングするセルフブランディングを行う際は注意すべきこともあります。
タレント職が強くなってしまう
セルフブランディングを間違えると、一種のマスコットキャラクター的な存在になってしまう危険性があります。
また、いい人キャラでブランディングしてしまうと、”ずっといい人”で在り続けなければいけません。次第に、自分が情報発信したいことと、相手側から求められることに対して、ギャップを感じてしまうことがあります。それがストレスになってしまい、疲れてしまうケースもあります。
そのような姿を何人も見てきたので、“等身大の自分”で情報発信することが大切だと認識しています。
イメチェンは難しい
ブランディングにより多くの人々にイメージが認知されると、今度はイメージを変えようと思っても、このイメージを実際に替えるのは至難の業です。特に個人で行うセルフブランディングの場合は、新しいことを始めようと思っても、人々の中に染みついたイメージが邪魔してしまい、なかなかうまく進められない可能性があります。
最後に
自分の訴求ポイントである強みを発信し続けてブランディングが成功すれば、ユーザーはあなたを求めて集まってきます。
今の時代は、テレビや新聞に広告を出す必要はありません。SNSの時代ですから、誰もがお金をかけずに情報を発信できます。こんなに便利な環境を誰もが持っているわけですから、この環境を利用しない手はないでしょう。
追伸
SNSの中で私がオススメするのは、ツイッターです。なぜなら、
- 140文字以内で気軽に呟ける
- 拡散機能(RT)で認知が広がる
- 実名を使わずに運用ができる
- 無料(0円)で使うことができる
- 他のメディアとの相性がいい
からです。私自身、ツイッターでセルフブランディングしたおかげで、大手出版会社から出版依頼が舞い込みました。このように、ツイッターでセルフブランディングすると、夢を掴むことができます。
その夢を掴むために必要な情報を下記の記事にまとめておきました。ぜひ、”そのとおり”に試してみてください。