未経験でも始められる副業の入口として、当ブログでは度々「Webライター」を紹介してきました。その上でセールス技術を覚えて「セールスライター」になる流れが“稼ぎやすさ”という点では理想的なのですが、Webライター1本で稼ぎながら売上UPを実現する方法もあります。
本記事では私のブログ運営に基づく内容はもちろん、知人の高収入ライターから仕入れたノウハウも交えて、Webライターが売上を増やすためのブログ運営術を解説します。
Contents
なぜブログ運営が売上UPに繋がるのか
Webを主戦場としていながら、Web上に自分の名刺となるブログを持っていないライターは、多くの機会を逃していると気付かなければなりません。
正しい知識を持ってブログ運営を続ければ、自分から営業することなく指名の依頼が来ます。記事制作のリサーチに使った書籍をブログで紹介して、広告収入を得ることだって難しくありません。
何よりセミナーやコンサル、コンテンツ販売などライター業から派生した活動に挑戦するとき、ブログは最強のマネタイズメディアとなるのです。なぜブログ運営が売上UPに繋がるのか、理由を3つに切り分けてお伝えします。
営業時間の短縮
経験上、売上UPの足を引っ張る最大の要因は「営業(仕事獲得)に費やす時間が多すぎる」です。営業に時間をとられて実質的な稼働時間が圧迫されてしまい、収入に直結する記事執筆の時間が捻出できないのです。
この問題を解決するためには、営業を極力減らして“自分を見つけてもらう仕組み”を整える必要があります。その方法としてブログ運営は最適なのです。
①どんな分野の案件が欲しいのか明確化
②1の分野のキーワードでSEO記事を書く
③記事内で「〇〇特化ライター」と名乗る
④ブログ内に料金表と問い合せ窓口を用意
⑤メディア担当者の目に入り、依頼が来る
上記の手順を踏むことでブログ記事があなたの広告塔となり、仕事を呼び寄せます。
Webライターが運営するブログによく目を通しますが、大抵は2~4番のどれかが抜けている印象です。非常に勿体ないことなので、もしすでにブログを運営しているなら、2~4番を実践できているか確認してみてください。
広告収入の獲得
高単価なライティング案件を受けるようになると、ネットで仕入れられる情報では足りなくなるため、自ずと大量の書籍を購入するようになります。その際「書籍を購入して読む」だけではなく「ブログ記事で紹介する」までセットにすることで、簡単にマネタイズができるのです。
1冊あたりの紹介料は数十円程度ですが、100冊買われるころには書籍代の元が取れていますし、書評を書く過程で本の内容が効率良く記憶に定着します。営業活動を行う際、ポートフォリオ代わりにブログURLを添付すれば、営業先の担当者に「この分野を普段から勉強していそうだ」と印象付ける効果も期待できるでしょう。
広告収益はブログ運営の本命ではありませんが、少額でも“労働以外の収入”を得られる経験は貴重ですから、ぜひ実践していただきたいところです。
自社商品の販売
将来、Webライターとして培ってきた経験を活かし、講師業やコンテンツ販売事業を始めると決めた際、ブログがあれば決済手段を即実装できます。ブログと決済システムを連携して、コンテンツを販売するブログ内のページに以下のようなボタンを仕込めるのです。
一度、ブログに決済の仕組みを構築しておけば、あなたのコンテンツに興味を示したブログ訪問者が決済ボタンから商品を購入してくれます。決済のために銀行口座を教えたり、購入希望者を外部サイトへ誘導したりする必要がないため、時間を奪われることはありません。
普段は執筆依頼を呼び込むために活用しつつ、自分のコンテンツを開発して要所にマネタイズを仕込める柔軟性もブログの魅力です。
Webライターがブログ運営を始める方法
ブログ運営を始める大まかな流れは以下の通りです。
①WordPressでブログを開設する
②ブログ発信の主軸を決める
③記事案を10通り考案する
初めてブログ運営に取り組むWebライターにとって、最大の壁は1番の「WordPressを使ったブログ開設」ですが、あらゆるブログやYouTubeで画像や動画付きの初心者向け解説が公開されています。
すでに世にたくさん出回っている情報ですので、WordPressの利用方法については「WordPress ブログ開設」などで検索していただくとして、ここでは2~3番を取り上げます。 ブログ運営を始めてみたものの、何のメリットも得られないブログが完成してしまった……と悲しい事態に陥らないよう、本章で予習してからチャレンジしてください。
ブログ発信の主軸を決める
Webライターの活動を有利にするためのブログ運営を目指すため、原則としてブログ内で「自分がライターであること」は必ず開示してください。その上でどのような発信軸で記事を公開していくのか検討していきます。
発信軸を決めるアプローチは複数ありますが、“受けたい仕事”から逆算することを忘れてはいけません。
例えば、ブログを通じて転職メディアからのスカウトを勝ち取りたいなら、ブログ内では転職特化ライターを名乗り、転職系のキーワードで記事を制作すべきです。
ガジェットメディアの案件を受けたいなら、PCやスマホ周辺機器のレビュー記事を書く。金融メディアの声かけに期待するなら、最新の金融動向や自らの投資成績を書く。どんなジャンルでも同じ要領です。
書いたブログ記事が狙ったキーワードでGoogle検索に上位表示すれば、ネット上にあなたの広告塔が生まれます。私のブログを例にすると、Web上に「セールス分野に特化したライターのアベヒロミチ」という名刺が作られているイメージです。
記事案を10通り考案する
これまでブログを立ち上げるWebライターを何十人も見てきました。
久しぶりに数件確認したのですが、開設してから記事が更新されておらず、簡単な自己紹介が1記事あるだけの哀愁漂うブログが9割でした。統一感のない雑記な記事が数記事あるなら、まだマシな方です。
「どんな記事を書けば良いのかな」と悩んで一歩目を踏み出せない人、「記事を書いている時間なんてないや」と諦めてしまう人、「これは描いていた理想のブログじゃない」と雑多な自分のブログに嫌気が差す人。
更新できないケースにはいろんな種類がありますが、更新できない状況を作っている共通の要因は、毎回思い付きに頼ってブログを書こうとするいい加減な意識です。
思い付きに頼ったブログ運営を避けるため、まずブログを開設した直後に「このブログにどんな記事をアップするのか」を10案ほど書き出してください。そして、書き出した10案だけは必ず記事化しましょう。
1記事ではほぼアクセスが集まりませんが、10記事あれば月に数人から数十人は読者が訪れます。アクセス皆無の状況と「誰かが見てくれている」と実感できる状況では、ブログ運営に対するモチベーションが違います。
そうやって、前向きにブログ更新に取り組める土台を素早く作ってしまうべきです。その上であなた自身がブログに愛着を持てないなら、撤退も英断の1つです。
なお、仮に10記事の段階で更新を止めても労力は無駄になりません。メディアとして最低限の体裁が整っているので、臆せずブログのURLを営業メールに添付してアピールしてみてください。採用率UPを体感できるはずです。
長くブログ運営を続けるための注意点
10案全てを記事化して、なおブログ運営を継続する場合には、ぜひ下記3点を意識してみてください。
- 手を抜くくらいなら書かない
- 特定の人物や組織を非難しない
- 忙しくてもブログ更新を続ける
特に前者2つは、クライアントワークを強化するためのブログ運営に欠かせない視点です。
手を抜くくらいなら書かない
通常のブログ運営であれば、多少手を抜いたところで影響はありません。著名なブロガーの中にも「ブログ記事は6割程度の完成度で公開し、適時ブラッシュアップすれば良い」といった考えを持っている方を複数見かけます。
しかし、記事制作のプロであるWebライターを名乗るなら、ブログに公開するコンテンツはその時点の最高品質を目指すべきです。手を抜いて誤情報や誤字脱字を放置すれば、取引相手になり得た人に「ミスの多い記事を書くライターだ」と思わせるリスクがあるからです。
あなたのイメージが損なわれないよう、Webライターとしてブログ記事を書くときは一切の手抜きを辞めましょう。
特定の人物・組織を非難しない
原則、ブログは自分の思想を自由に書く場所ではありますが、ライター活動に活かすとなると話は変わります。
プロカメラマンに自画像を撮ってもらう必要があり、ネット検索で「札幌 カメラマン 撮影」と検索したと仮定します。そこに表示されたフリーカメラマンのブログを覗いたとき、人や組織を名指しで批判するような記事が並んでいたらどうでしょうか。
第一印象で「怖そう」「人格に難がありそう」と感じませんか?
こういった心理が働き、取引相手になり得た人との縁を失うリスクは増えますから、ビジネス目的のブログでは特定の人物・組織の非難は避けましょう。
忙しくてもブログを更新する
私自身、本業では営業マンとして働き、副業でクライアントワークと発信活動を行っているので、忙しくてブログの更新が疎かになる気持ちは理解できます。しかし、リソースの全部をクライアントワークに割いている限り、現状から劇的に“楽”になることはありません。
- 営業活動を時短したい
- 労働以外の収入が欲しい
- 仕事内容を広げていきたい
上記を叶えるなら、多少クライアントワークを抑えてでも「自分の事業基盤を強化する時間」を用意すべきです。
忙しい中でもブログを更新して営業の自動化を進めるからこそ、仕事獲得に割く時間が減り活動にゆとりが生まれます。また、読んだ書籍をブログで紹介し、購入費を回収することで次の投資にも躊躇がなくなるからこそ効率良く知識を蓄えられるのです。 ブログ運営は即座に利益をもたらすツールではありませんが、時間をかけて少しずつ運営者に時間や金銭をもたらします。だからこそ、忙しいときも時間に余裕があるときも等しく、継続的に更新を続けることが重要です。
最後に|今日から学べるブログ運営の教科書
Webライターの活動を続けつつ、将来的に自分の商品やサービスを販売したい場合、ブログ運営に加えてSNSの活用がカギとなります。もし、あなたが「ライター以外にも収入源を増やしておきたい」とお思いなら、こちらの無料メルマガがきっと役立つはずです。
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